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2009年12月31日

SSD化に挑戦

前回、gigabeat G40の修理に成功したのですが、WAVを再生させるとまったく電池が持たず、メインDAPとして復帰させるには少々アレな結果に終わりました。
非圧縮ファイルの再生で電池がもたないのはHDDタイプでは当然のことなのですが・・・。

そこで、G40をなんとかSSD化しようと思い立ちました。
電力を食うHDDを省電力なSSDに置き換えることで、再生時間がかなり伸びると予想できるからです。

しかしこのgigabeat、某掲示板の該当スレッドでもSSD化に挑戦された例があるのですが、成功例は見たことがありません。
成功する保証もないのに高価なSSDを購入するのは気が引けるため、CF+変換アダプタという構成で「いろいろやってみる」ことにしました。
いわゆるダメ元です。

いろいろやってみた結果ですが、結論を書くと、SSD化できたとはいえないが、CFから再生できないこともない
一応再生できるようになる手順は確立しましたが、実用上かなり問題があります。

とりあえず手順を書いてみます。

■使用機材
PhotoFast CR-1000IDE
Transcend TS8GCF133
gigabeat G40

(1)前準備
CFカードをFAT32の基本パーティションでフォーマットし、
gigabeatに入っているSATファイルをそのままCFにコピーする

(2)換装
gigabeatをUSB接続を解除した直後の状態で、何も操作せずに電源を切る(再生ボタン長押し)
その状態のまま、主電源(本体裏スイッチ)を落とさずに換装作業を進める
※主電源が切れていない状態のまま作業をするので、一応ショートとかに注意する
換装後、PC等にUSB接続した状態で電源を入れ、安全に取り外す

(3)再生
あとは普通に再生できるはず


要は、
主電源を落とさずに換装すれば、元のHDDで作ったSATがそのまま再生できるよ
ということです。
換装前後にUSB接続するのは、再生状態の解除、HDDの再認識のためです。

問題点は、一度主電源が落ちると再生できなくなること。
本体フリーズ等で主電源を落としてしまうと、いったんHDDに戻してから(2)の手順を踏まないと復帰できません。
ローバッテリーで落ちた場合も同様です。

なお、この手順で換装した場合、TAAでの音楽転送ができなくなりますが、(1)を
「HDDツール(Partition Wizard等)を用いて元のHDDから丸ごとコピーする」
とすることで、TAAでの転送が可能になります。


WAVファイルを再生させてみた結果は以下の通り
HDD:2時間
CF:11時間

WAVで11時間は普通に魅力的というか、問題点を克服すればメインDAPとして復帰できるぐらいのスタミナです。
今回、実用に耐えるようなSSD化には至らなかったものの、非HDD化のポテンシャルを見せ付けられた結果となりました。

投稿者 Hikari : 06:35

2009年12月 1日

G40復活

今から5年ほど前に購入したDAP、gigabeat G40が壊れてしまったのは去年のこと。
初DAPで非常に気に入っていたこともあって非常に残念に思っていたものの、落下による故障なので高額な修理費が予想されるため、修理に出せずにいたわけです。
これまでHDDのチェックやらケーブルの抜き差しやら、自前で出来ることは色々試してきましたが、直る気配なし。
故障箇所もよく分からず、結局あきらめて他のDAPを購入して使っていたのです。

そんなわけでG40は1年以上放置していたわけですが、昨日なんとなく分解して基板を眺めていたら、なんかHDDケーブル用のコネクタが歪んで(?)いることに気付きました。
このコネクタはGシリーズでもかなりの故障率を誇る箇所で、よくケーブルの接触不良を起こすことで(一部の愛用者には)知られています。
俺もそのことは知っていたのですが、コネクタが歪んでるとなると若干事情が変わってきそうです。
ためしにコネクタ部分を指で押さえて起動してみると、あっさり起動、再生画面まで問題なく動作しました。
直後、歓喜のあまり指の力を緩めたらフリーズしたんだけどね。
再度コネクタ付近を注意深く見てみると、コネクタの足が何本か基板から浮いていることに気付き、故障箇所はここで間違いないと確信しました。
コネクタが歪んで見えたのも足が浮いていたことが原因のようです。
故障箇所が分かったのは非常に喜ばしいことなのですが、同時に絶望的というか、コネクタの足の間隔から見ると半田付けが非常に難しそうに見えるわけで・・・。
でもまあ、今となっては代わりのDAPもあるし、ダメにしてしまっても大丈夫!と意気込んで半田付けしてみることに。
途中、付近のチップ抵抗をすっ飛ばしてしまったり、ブリッジがなかなか直らなかったりと苦戦したものの、最終的にはちゃんと動作するようになりました。
まさか成功するとは思っていなかったので、嬉しいというより衝撃的。
人間やれば出来るもんだなー、と。

1年数ヶ月ぶりのG40は、思っていたよりいい音で鳴っています。
全体的に整ったバランスですが、X1060と比較すると高音がいい感じですね。
低音はX1060のほうがいいかも。
分解能もたぶんX1060に軍配が上がるんじゃないかな?と思われます。
G40は非常に綺麗な高音が出ているので、明るい印象です。

修理に成功したのはいいけど、大きさとか重さとか、あと電池の持続を考慮すると、持ち歩くのは結局メモリDAPになりそうです。
せめてWAV再生でも電池がもってくれれば戦力になるんですけどねえ。
SSD化とか無理なのかな。

投稿者 Hikari : 13:44